
タイに行くとどんな事が学べるんだろう?
このような疑問にお答えします。
この記事を書いている僕は、学部2年の時に短期研修でタイを訪れました。
今回はそんな僕がタイ研修で体験したことや学んだことについてまとめます。
短期留学でタイを訪れて体験したこと・学んだこと
僕は学部2年の春休み期間中に、2週間タイのバンコクに短期留学に行きました。
僕が参加したのは大学が主催するプログラムで、「タイの日系企業のグローバル展開とタイ文化について学ぶこと」をテーマとした研修でした。
また、ただ現地での研修に参加するだけではなく、学内での事前・事後授業もプログラムとして含まれていました。
それでは初めに、この研修の内容を簡単にまとめます。
・日系企業等の訪問
・遺跡や寺院の視察
・現地の大学の見学
・現地学生との交流
・タイ語講座・文化体験
日系企業等の訪問
この研修の主要なテーマの1つが日系企業の訪問でした。
訪問した日系企業は4社で、工場や施設の見学や、駐在員として現地で働いている方にお話を伺う機会がありました。
日系企業の他にも現地の企業や総領事館にも訪問して、現地での働き方やタイ社会についてのお話を伺うことができました。
遺跡や寺院の視察
皆さんがタイと聞いて思い浮かべるものの1つに仏教寺院があるのではないでしょうか?
タイには多くの寺院がありますが、研修中には三大寺院やその周辺の寺院、アユタヤ遺跡を訪れました。

現地大学の見学
現地の大学の研究室を見学させていただく機会もありました。
訪問したのは農学部が有名なカセサート大学で、お米に関する研究内容について解説していただきました。
僕は工学部なので、専門分野とは関わりのない内容でしたが、スーパーフードでもあるライスベリーなどについてのお話はとても興味深かったです。
現地学生との交流
この研修では、日本人学生1人につき、現地の学生1人がバディとして付いてくれました。
バディの方は、「タイの東大」とも呼ばれるチュラロンコン大学の学生さんでした。
日々の企業訪問などの活動後の空いた時間や週末の自由時間に、一緒にご飯を食べたり、寺院やその他の観光地に遊びに行きました。

タイ語講座・文化体験
研修中にはタイ語講座と文化体験も行いました。
タイ語講座は本当に入門レベルなのですが、数字の数え方や自己紹介の仕方を勉強しました。
文化体験では、カービングを体験しました。
カービングとは、野菜や果物をカービングナイフを使って、花や葉っぱなどの形に加工するもので、レストランなどで料理と一緒に添えてある事もあります。

タイへの短期留学で学んだこと
次に、この短期研修を通して、どのような事が学べたのかということについてまとめます。
・英語でのコミュニケーション
・駐在員として現地で働くことの意義
・日本と現地で得られる情報の違い
英語でのコミュニケーション
先ほどお話ししたように、研修中は現地の学生さんがバディとしてついてくれたのですが、コミュニケーションは主に英語でした。
僕は、個人的に英語はどちらかというと得意な方で、過去にも学内で留学生の方と英語で専門科目を勉強したりもしていたので、英語力に関してはそこまで心配していませんでした。
しかし、研修初日に初めてバディの方と話した時は、僕が人見知りなのと緊張していたこともあり、

と多少の不安を感じましたが、すぐに慣れてある程度は話せるようになりました。
決してこの研修の間に英語力が向上したとは思いませんが、間違いを恐れず積極的に話したり、相手に伝えようとしたりする能力は多少は向上したのかなと思います。
駐在員として現地で働くことの意義
僕はもともと将来的に海外でも働きたいと考えていたのですが、企業訪問を通して、駐在することとなったきっかけや駐在員のあり方などについて、貴重なお話を伺う事ができました。
駐在員の方のお話の中で、特に心に残っている言葉があり、それは「駐在員は日本と現地を繋ぐ架け橋のような役割である」というものです。
日本国内での仕事のやり方をそのまま現地に押し付けるのではなく、現地に合ったスタイルにしていく。
日本の本社に届きにくいような現地で働く人々の声を、駐在員が届けて改善に繋げていく。
現地で働くためには、単に仕事の能力や語学能力だけではなく、グローバルな視点を持った人材でなければならないと強く感じました。
日本と現地で得られる情報の違い
僕は現地に行く前に、ガイドブックやYouTubeの動画を見て、タイについての知識や観光スポット、おすすめのご飯など様々な情報をインプットしました。
もちろんこれらの情報は現地でも役に立ち、事前に調べておいてよかったなと感じました。
しかし、一方であることにも気がつきました。
それは、「日本で得られる情報はあくまで日本人向けの情報である」という事です。
ガイドブックなどで得られるのは、「日本人におすすめのお店や観光スポット」です。
それらのお店や観光スポットが必ずしも現地の人にも人気で有名というわけでわありません。

10倍の法則
また、日系企業とは別の企業で伺ったお話しの中で、「10倍の法則」という言葉が出てきました。
10倍の法則とは、「現地の物の価値は書かれている値段を10倍した値段で考える」というものです。
例えば、現地で10 Bの飲み物をレート通り(1 B = 約3.5円)に換算した35円ではなく、10倍した100円の価値のものだと考えるということです。
このように考えることで、現地の方の価値観で値段を見る事ができます。
ここで、再びガイドブックの話に戻るのですが、ガイドブックでおすすめのタイ料理として紹介されている料理には200 ~ 300 Bのものが結構あります。
それでは、まずはレート通りに3.5倍にして考えてみましょう。

では続いて、10倍の法則を考慮して10倍にして考えてみるとどうでしょうか。

このようにガイドブックなどで得られる情報というのは、あくまで日本人向けの情報であり、いくらそのようなものを調べたところで、現地の人の価値観や暮らしを知ることはなかなかできないのです。
しかし、僕はバディがいたおかげでこのことに気づく事ができ、バディのおすすめのお店にも連れて行ってもらいました。

このように現地の人の視点に立つためには、現地に足を運ぶだけではなく、現地の人と交流してコミュニケーションを取ることが必須で大切なのだと感じました。
まとめ:短期留学でタイを訪れたら、たくさんの貴重な事が学べた
「短期留学は期間も短いし、行く意味あるのかな〜?」と考えている方もいるかもしれませんが、この記事を読んでいただければわかるように、2週間という短い期間でも非常に多くのことを学ぶ事ができます。
また、旅行では決して味わうことのできないような貴重な経験もできるので、短期留学はとてもおすすめです。
今回は以上です。